クイントレックスV12HDの
各部メンテナンス依頼です。
JB戦(バスプロの試合)に出るとのことで
いろいろと依頼されました♪
まず、エレキのストウ位置(収納状態)から、
エレキのモータ部、プロペラ部を降ろす際、
マウントのロープをいくら引っ張っても
マウントが上がらない!とのこと。
(実際にむちゃくちゃな硬さでした。)
大体この手のものは
ココが悪さをしています。
マウントのロックピンの砂噛みや
砂噛みによる変摩耗!
そして実際に湖上で他船の人がやっていたり、
動画等でもちらほら見るのですが、
マウントが固いから?
エレキのシャフトを
一瞬強く踏んで『 たわんだ状態 』にして、
ロープを引っ張って、
エレキのマウントを起こすのを見ますが
エレキやマウントに
かなり良くない様に思います。
マウントを固定しているバウ部分(船体)に
てこの原理で負担がかかる!
マウントそのものに負担がかかる!
シャフト自体にストレスがかかる!
インナーシャフトとアウターシャフトの
ベアリング部分に負担がかかる!
モータとシャフトを接続している部位、
ネジ山に負担がかかる!等々・・・
考えられることはたくさんあります。
通常は洗浄しグリスアップで
改善されることが多々ありますが・・・
残念ながら廃番になった
モーターガイド TRシリーズに採用されていた、
21ゲータースプリングマウント・・・
新品に近い綺麗な状態ですが、
今回のものは
工作精度自体に問題があったようで・・・
よく見て下さい!
コレを・・・
加工して、
こういう風にしました。
↓
何をしたかというと・・・
元々のものを大袈裟に書くと
右の図のようになっていました。
エレキを引き上げた際に
ロックピンが毎回、奥で引っかかって
完全にロックされた状態になっていました!
ロープで真っ直ぐ並行に引いても、
全く動かない原因です。
エレキを上げた際には、
引っかかって入りにくかったですが
エレキの重さで奥までロックピンが入ります!
しかし、完全ロック状態の
ロックピンを動かそうと
ロープを引いても全く動きませんでした。
ココを平らになるように削ることで
ロープを引っ張るとロックピンが
可動するようになりました!
さらに洗浄、グリスアップで
軽くスムーズな動きになりました♪
シャフトを踏まないと
エレキのマウントが上がらないという人は
一度お試しください。